所感 5月3日 飯田朝明
「和をもって、貴しとなす」
ご存じの聖徳太子の言葉です。危難にあってー危難の時でなくてもそうですが、
何よりも、和と団結が必要です。今の安倍政権に対するコロナ対策には、
物言いしたくなることもあるかもしれませんが、「小異を捨てて、大同に就く
」必要があると思います。生活に困窮する人が増加している状況なので、
政府には、思い切った政策をとってほしいと思います。
結局、先々行き着くところ、我々国民の負担が増大することになると思いますが、
それは甘受しなければならないと思います
今のコロナ禍は、コロナウイルスが人間の肺等に取り付いて増殖し、
人間が生存のためにコロナを撲滅するという、人類対コロナウイルスの
生存競争の世界大戦の様相を呈しているように思えます。
一方で、コロナ禍は、グローバリズムの進展をいやが上にも示しました。
コロナの拡散そのものが急速なバンデミックを招来しましたが、東京五輪は延期となり、
外国との人の交流は途絶え、世界的なサプライチェーンが大きなダメージを受けたため、
物資の供給が滞るとともに、生産自体も大幅に停滞してきています。
国内的にも、旅行業、飲食業、各種のサービス業など、多くの企業や店の存続が
危ぶまれる事態となっており、そのマイナスの影響を被らない国民は皆無という状態です。
そうした状況下、世界中の国々と国民が、コロナ禍という共通の体験を持ち、
感染防止の対策と情報交換、相互の支援策などについて協力し、
これをさらに推進しようとしているのは、今回の事態に伴う良い結果といえます。
コロナという共通の敵の出現が人類の一体感を高めたわけで、
これを機に、人類同士の戦争は、もう、やめにしてもらいたいと思います。
5月に入ってからの全国の新しい感染者数は、緩やかな減少傾向になっている
ようですが、まだまだ予断を許せない緊迫した状況が続いており、緊急事態宣言も
延長されるのが確実となっています。
私は、このコロナ禍は、かなりの長期戦になるのではないかと危惧しています。
今は、昭和天皇の第二次世界大戦終結時の詔勅のように、「堪え難きを耐え、忍び難きを忍び」、
コロナに対処していくほかはないと思っています。そして、「禍(わざわい)転じて福となす」
(中国の故事熟語から)日が、一日も早く来ることを願っています。